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コンデンサの選択はPCの運命を変える
 PCの死亡にはいくつかの要因が考えられます。1つ目はHDD、2つ目は電源、3つ目はマザーボード。HDDの場合、初期不良に当たらなければ5年以上長持ちすることが多く(温度管理さえしていれば)、不良の原因となるものは、磁気を帯びた円盤からデータを読み出すヘッダーの劣化、それに伴う磁気円盤(プラッタ)の損傷によるものです。
 電源、マザーボードの場合、壊れる主な原因はコンデンサの不具合が多いです。まだ、私はコンデンサで悩まされたことはないのですが、2001年〜2002年頃にかけて日本の技術を真似て作られた台湾製の低ESRコンデンサにおいて、1年〜2年の使用でコンデンサが膨張したり破裂したりする事象が多発していたようです。(参考サイト)この事件をきっかけに、信頼性の高い”日本メーカのコンデンサ”を搭載したパーツが、パーツ選びの基準となってきています。

ここでは、各パーツのコンデンサ使用状況を報告していきます。


◎ASUS P7P55D-LE

Socket1156 corei7 i5に対応したマザーボードです。ASUSは台湾メーカですが、自作PCユーザーにとってはメジャーなメーカです。

(写真をクリックするとコンデンサの拡大写真が表示されます。)

コンデンサはすべて固体コンデンサで、メーカーはFPCAPでした。
FPCAPとは、ニチコン100%出資の中国メーカーです。元々富士通メディアデバイスのコンデンサでしたが、2009年にコンデンサ部門をニチコンに売却して社名が変わりました。特徴は「FP」という文字。古いタイプの富士通製のコンデンサには「F」というロゴが入っています。

FPCAPウェブサイト
http://www.fpcap.jp/


◎ASUS Geforce GTS250

ミドルクラスのグラフィックボードです。無駄にスロットを2つ占領しています(笑)

(写真をクリックするとコンデンサの拡大写真が表示されます。)

こちらも上記のマザーボード同じでFPCAP製固体コンデンサが使用されています。

◎Intel D865GBF

もう何世代前のマザーボードでしょうか。私の初自作PCのものです。Intel純正。Socket478 Northwood世代です。

この頃のマザーボードはちょうどコンデンサ暗黒時代と重なっていたので、ちょっと不安でしたがさすがIntel。すべて日本メーカのものが使われていました。

▼写真上
防爆弁が十字になった電解コンデンサがニチコン製 特徴は「nichicon」というロゴが入っています。
分かり辛いですが、CPUクーラー真横にある水色の固体コンデンサが日本ケミコン製です。特徴は水色でかつというロゴが入っています。



▼写真下
真ん中に移る金色と黒のカラーのコンデンサはルビコン製。特徴は「K」の文字の防爆弁。「Rubycon」というロゴが入っています。
左側に写る小さいコンデンサはニチコン製です。

・ニチコン
http://www.nichicon.co.jp/top.html
・ルビコン
http://www.rubycon.co.jp/
・日本ケミコン
http://www.chemi-con.co.jp/

◎Albatron Geforce6600GT

Intel865GBFマザーを半永久的に使用するために、このグラフィックボードをオークションで落札しました。

こちらのボードのコンデンサの使用状況を見ていきましょう。
▼5種類のコンデンサを見分けることができます。
紫色の固体コンデンサと電解コンデンサーは三洋電機製です。左上と下奥に見える水色の固体コンデンサは日本ケミコン製。小さい黒色の電解コンデンサはG-LUXCONという台湾メーカー製です。LUXCONの隣にある黒の固体コンデンサーはメーカーの判別がつきませんでした。
G-LUXCONの評判はあまりよろしくないようです。このグラボはいずれ、LUXCONの頭が吹いて亡くなってしまうのか・・・温度管理には気をつけたいです。
(写真をクリックするとコンデンサの拡大写真が表示されます。)

・G-LUXCON
http://www.luxon.com.tw/

◎アクティス REX-AP550B12

Corei7 PC用に購入した550W電源です。店員に勧められるままにこれを選択しました。表には「12cm静音ファン」・「日本製コンデンサ」・「各種保護回路」とアピールされていたので大丈夫だろうと思ったのですが・・・

ネットで調べるとメジャーな電源メーカーではないようです。今のところ不具合情報はなし。

自宅に帰って、よく箱を見てみると、裏側に日本製コンデンサ搭載(1次側)と書いていました。少し心配になり、保証が切れることを覚悟で電源BOXの蓋を開けてみました。

価格.com レビュー
▼一次側コンデンサ
1次側の平滑回路(交流の波を平滑化する)に使用されている強電用コンデンサです。
コンデンサメーカーは、アクティスのアピール通りニチコン製です。私にとってはニチコンは弱電より強電のイメージの方が強いです。立命館大学のパワーエレクトロニクス研究室でもAC-DC変換回路に耐圧400V、2200μFのニチコン製コンデンサを使用していました。
写真のものは耐圧200V、容量680μF、耐熱105℃です。
▼二次側コンデンサ
変圧器で降圧した後の電流を平滑化させるための弱電用コンデンサです。こちらのコンデンサには「asia'x」というロゴが入っていました。純中国メーカーのコンデンサです。他社電源でも二次側での使用が多数確認されているようです。評判の方はイマイチ・・・一応、耐熱105℃仕様です。

コンデンサ数百円のところで、ケチるなよと突っ込みを入れたくなります。どこまでこのコンデンサがもつのか楽しみです。

◎HP p6290jp

日本ヒューレット・パッカードが量販店向けに販売しているモデルです。写真は09年11月に購入したCore2 Quadモデルのp6290jpです。実家PC。世界1位のIT企業が作るPCはどんなものか、蓋を開けてみました。
▼CPUファン横にある黒と金のコンデンサは松下電器製(現パナソニック)です。PC部品関係ではかなりレアなコンデンサだと思います。特徴はフィルムに頭文字の「M」のロゴが描かれています。

メモリとメモリの間にある3つの茶色いコンデンサは日本ケミコン製です。
jマザーボードには「PEGATRON」と書かれていますが、OEMマザーを生産するASUSの子会社です。

・パナソニック
http://panasonic.co.jp/index3.html
▼写真中央に写る紫色の固体コンデンサは三洋電機製です。三洋電機製はグラフィックボード等でよく見かけます。紫色のよく似た中国コンデンサーもたくさん存在するので、判別するには型番を調べるしかありません。

下方に写る茶色コンデンサは日本ケミコン製です。
▼標準で搭載されるOEMのグラフィックボードGeforce210です。上記でも紹介したとおり、茶色のアルミ電解コンデンサー、水色の固体コンデンサーは共に日本ケミコン製です。

奥の方に写る赤色の固体コンデンサは中国製のAPCONです。HPのコンデンサ部品で中国メーカのものはこれのみでした。

・三洋電機
http://jp.sanyo.com/

◎ASUS U3S6

USB3.0とSATA3をブリッジでサポートする拡張ボードです。
▼すべてニチコン中国工場製のFPCAPかと思いきや、中国製APCONが2個混ざっていました。最近のASUSはFPCAPAPCONしか採用していないのでしょうか。

(写真をクリックするとコンデンサの拡大写真が表示されます。)

◎KAZEMASTER ACE

夏場を乗り切りるために購入したファンコントローラ。
コンデンサメーカーには元々期待していなかったけれど・・・
▼Chang? あからさまに認識できる中国コンデンサが搭載されていました。中国本土ではメジャーな企業らしいが、性能の方は不明です。
コントローラのデータ表示部であるLCDは意外と発熱するので、このコンデンサがそれに耐えてくれるかどうか心配です。

☆参考リンク☆
・コンデンサメーカー一覧サイト
http://capacitor.web.fc2.com/
・電解コンデンサ大量死テンプレサイト
http://www.geocities.co.jp/siliconvalley/6445/condenser/
・電解コンデンサの製造元簡易判別法
http://mkk.s20.xrea.com/cap.htm
・ケミコン液漏れ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/7115/index.htm